前の事実を一応認めながら、それから予想される内容と食い違う事実や事情を後ろに述べます。
Acknowledges the preceding fact while introducing a fact or circumstance that conflicts with the expected result.
1. 例文
新しいパソコンを買ったものの、まだ使い方がよく分かりません。
I bought a new computer, but I still don't know how to use it.春になったとはいうものの、朝晩はまだ冷え込みます。
Even though spring has arrived, the mornings and evenings are still cold.昇進したとはいうものの、給料は少しもあがらなかった。
Although they were promoted, their salary did not increase at all.目的の駅についたとは言うものの、このあとどこに行けばいいかわからない。
Although I have arrived at my destination station, I don't know where to go next.休みとは言うものの、仕事がたまっていて全然休むことができない。
Although I call it a day off, I have so much work that I can't take any time off.社会人になったとはいうものの、生活のリズムは学生時代とあまり変わらない。
Although they have become a member of society, the rhythm of their life is not much different from when they were a student.大学を卒業したとはいうものの、学びたいことはまだたくさんある。
Although I have graduated from university, there are still many things I want to learn.梅雨が明けたとは言うものの、今日はまだ雨が降っている。
Although the rainy season has ended, it is still raining today.政権が変わったとは言うものの、すぐに変化を感じられるわけではない。
Although the government may have changed, it does not mean that the change will be felt immediately.お腹がいっぱいだとは言うものの、デザートならまだ食べられる。
Even though I'm full, I can still eat dessert.就職活動は、今は売り手市場とはいうものの、採用されるのはなかなか難しい。
Although it is currently a seller's market when it comes to job hunting, it is quite difficult to get hired.有効求人倍率が上がっているとはいうものの、景気がよくなっている実感はない。
Although the effective job openings-to-applicants ratio is rising, there is no real sense that the economy is improving.「病は気から」とはいうものの、体調が悪いときには十分な休養も必要だ。
Although it is said that "sickness comes from the mind," it is important to get enough rest when you are not feeling well.2. 作り方 接続表記の見方
| 種類 | 接続 | 例 |
|---|---|---|
| ものの | 文(普通形)(ナA語幹/Nは「である」) + ものの | 買ったものの使っていない。 |
| とはいうものの | 文(普通形) + とはいうものの | 春になったとはいうもののまだ寒い。 |
3. 使うときのポイント
- 「とはいうものの」は、前文や一般的な評価を受け直して話を展開することもできます。
4. 似た意味・働きの文法
予想に反する譲歩・逆接・認めた上での限定・反論・改まった逆接・事情への配慮
〜でも
仮に前の条件が成立しても、普通そこから予想される結果とは異なる結果になることを表します。
〜といっても
前の表現から想像される内容を認めつつ、実際はその程度・内容とは異なると補足します。
〜からといって
一つの理由・事実だけから、後ろの結論を当然だとは判断できないことを表します。
〜つつ(も)(逆接)
前の状態や事実が続いているのに、それと矛盾する行動・気持ちが同時に存在すると述べます。「〜ながらも」に近い書き言葉です。
〜ながら(も)(逆接)
前の事実・状態を認めながら、そこから予想されることと反対の内容が後ろに成立することを表します。
〜にしても
ある事柄を仮に認めたり一例として取り上げたりしても、話し手の判断は変わらないと述べます。「たとえ〜でも」に近い譲歩の表現です。
〜にもかかわらず
前の事実から普通予想される結果とは反対の事実が成立することを、客観的・改まった形で述べます。
〜といえど(も)
ある立場・資格・条件を認めながら、それでも例外ではなく、通常予想されることと異なる場合があると述べる硬い表現です。
〜ところを
相手がある状況にある最中に働きかけることを、配慮・感謝・非難などを伴って述べます。
〜とはいえ
前の事実を一応認めながら、それでも成り立つ制限・反対の事実を後ろに述べます。
同じ意味・働きのグループに属する文法です。いつでも置き換えられるとは限りません。